節税を目的にしてはいけない
先日、顧問先のお客様(お医者様)から
「息子が知り合いから節税のため不動産投資を勧められている。
資料みてくれますか?」との相談がありました。
代表の先生に相談した結果、お勧めしないと回答し
このお話はなしになりました。
住宅ローンで投資物件を買う?
医師や歯科医師の元には
様々な投資話が舞い込みます。
そしてその投資の中には「節税」を
目的・うたい文句としているものも少なくありません。
医師は高所得者が多く、税負担もかなりのものなので
「節税」という響きはとっても魅力的。
でも節税目的の行動はよくよく考えないと危険です。
今回はまさにそうでした。
資料を拝見すると
35年の「住宅ローン」でのシミュレーション。
住宅ローン?
投資物件なのに?
住宅ローンで不動産投資をするのはNGです。
住宅ローンは不動産投資用ローンに比べ
比較的審査が緩く金利も低めですから利用させたいのでしょう。
代表の先生に資料を確認してもらったところ、
節税云々の前に、住宅ローンで投資用物件を
購入させようとするなんておかしいとのことで
即お断りとなりました。
こんなことがあった数日後にこんなニュースが。
住宅ローン4000万円の『一括返済』を求められ絶望…
「投資用物件とフラット35」で相次ぐトラブル
そもそも不動産投資は
不動産収入を得ることや
資産形成を目的とすべきもの。
「節税」が第一目的というのはおかしいんです。
空室リスク
滞納リスク
災害リスク
家賃下落リスク
・・・
こういったリスクを許容できるくらいの
余裕や覚悟が必要です。
副産物としての「節税」ならOKですが
それを目的とするのは本末転倒です。
堂々と違法なことをすすめる自称専門家
気になって色々調べてみたところ
住宅ローン投資を堂々と勧めている
専門家なるものがいました。
「こうすればバレません!」
「バレたときはこう言い訳する!」
「バレてもリスクはほとんどない!」
なんてことを堂々と、、。
上記ニュースの通りバレます。
そしてバレたら一括返済を求められるという
とっても大きなリスクもあります。
「節税」に目が眩むと本当に危険です。
税に限った話ではありませんが、
「バレなきゃいい」
「言わなきゃ分からない」
という思考を持った人間には気を付けましょう。
まとめ
節税したい!が頭にきてしまうと
結果、損をしたり、知らず知らずのうちに違法
(あるいはグレー)なことに手を染めてしまう
危険性があります。
節税したい→何かを探す、ではなく
何かしたい→節税できる、が本来の姿です。
この順番は間違えないことが大切です。